フラッシュキューブ引退　大赤字が勃発!!　

2024年1月30日

フラッシュキューブ(ダークエンジェル×プペフラッシュ/BMS:Elusive Quality)
4歳牡馬募集価格:2800万　1/40口　美浦堀厩舎 4/12生まれ

2024年01月16日引き続き右前肢の球節部へ治療とケアをおこなっていたのですが、いっこうに腫れと若干の熱感が治まらなかったことから、昨日15日(月)に競馬場獣医師によって患部のレントゲン検査を実施しました。
その結果、右前肢の球節部、第三中手骨遠位に骨膜炎を発症していることが判明しました。また、念のため以前手術をおこなった左前肢の膝部分のレントゲンを撮ってみたところ、こちらにも骨膜が出ていることが分かりました。
獣医師からは、キャンター時に自分から進んでいなかい面は、これら複数の症状により馬が警戒しながら動いている影響が出ている可能性が高い、との見解でした。右前肢の骨膜炎は重度の部類だったこともあり、本日16日(火)に改めて保険認定獣医師の診断を受けたところ、獣医師からは炎症部分が治って調教を再開するまでにはかなりの時間を要すと、競馬場獣医師とおなじ診断となりました。
これから脚元の回復をはかって、再び能力試験やレース出走のために調教負荷を上げていくなか、同様の再発リスクは常についてまわることとなり、今後も症状を繰り返す可能性がきわめて高いといわざるを得ません。これら診断結果をもとに、加藤調教師ならびに牧場関係者と協議した結果、このまま進退の判断を先延ばしにすることは得策ではないとの結論に達しまして、ここで競走馬ファンドとしての運用を断念することを決めました。本馬の能力を信じて、ここまでデビューを目指してきただけに、クラブサイドとしましてもこの決断は断腸の思いではありますが、会員の皆様には諸事情をご賢察いただきまして、ご理解賜りますようお願い申しあげます。
なお、今回のケースは競走馬保険の見舞金給付特約の対象となり、保険加入額(4歳は50％･1400万円)の20％(280万円)が給付される予定です。また、引退にかかわる「ご出資馬の運用終了に関するご案内」は後日郵便にてお知らせいたします。本馬は競走馬登録抹消後は乗馬として転出される予定です。～社台RH HP～

痛恨の未出走引退となってしまいました。

未出走引退は通算で4頭目となります。

2009年産のコンチェルタート依頼になるので、未出走は超久々なのですが、よりによって1/40口の馬で発生してしまうのは痛すぎます。

この後は清算金で少し帰ってくるとは思いますが、先月時点で維持費込みで83万円のマイナスを叩き出していますから一瞬手で80万が溶けたことになります。

本馬は堀厩舎で同期にはダービー馬のタスティエーラがいます。同じ2800万募集という事を考えるとこちらが走っていても・・・という感じもしますし、価格帯としても間違いでは無かったと思います。外国種牡馬の仔という点に関しては、同じ社台の同じような価格帯のジャンタルマンタルもいることらカテゴリーとしては間違っていなかったと思います。

過去の出資馬に関しても、脚元の強そうな馬を優先していることもあって、未出走引退も12年間継続して出現していなかったんですけど・・・。

菅囲の太い馬、形状が真っすぐな馬を選んでいるために、大型馬を中心に選んでいるわりには出資馬の怪我は少なく済んでいます。

しかしながら、今回の件で一つ大きなことを見逃し続けていたことを痛感しています。それは、「家族歴」です。

実は一つ上のプペフラッシュの18も社台RH所属でしたがデビュー出来ていません。出資時にわかっていたのですが、馬の出来の良さにつられてあまり気にしていませんでした。

ここまで大型馬になるとは想定していませんでしたが、大型馬になる事は判っていた時点で候補から外しても良かったと思っています。

脚元に関しての「家族歴」は脚元の形状以上に重要なファクターであると認識しました。

過去の出資馬では血統的に脚元のよわいアグネスタキオンが入っている馬には出資していませんでした。(母父アグネスタキオンは1頭出資したのですが、やはり怪我で早期引退)

父方には気を使っていたのに、より重要な母方の脚元の強度を軽視していたのは痛恨でした。

よくよく思い返してみても、脚元のトラブルの少ない馬の兄弟はだいたい丈夫な馬が多いですし、弱い馬は兄弟そろって弱い馬が多いです。もちろん、1頭だけ全然大丈夫みたいな馬もいるのですが、確率の問題です。

今回の教訓としては、「兄弟がデビューすらしていないような馬がいるときは、より慎重に出資を検討する必要がある」ということですね。