喉頭片麻痺 グレード4の喉鳴り手術 ウインプロヴァンス

2023年6月23日

ウインプロヴァンス (ヴィクトワールピサ×タケノチャンス BMS:チーフベアハート)
募集価格:1300万 3/400口 2歳牡馬 美浦 和田正一郎厩舎



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2021年6月25日(金) 北海道・新冠のコスモヴューファームにて調整中。舎飼で様子を見ています。担当者は「先日、喉の内視鏡検査を行ったところ、喉頭片麻痺が確認されました。グレード4に近い診断だったため、今週22日(火)に喉鳴り手術を行い、無事に終えています。今後は2週間ほど様子を見て問題がなければ、乗り込みを再開する予定です」と話していました。~ウインHP~

出資時から喉のリスクのある馬だったのですが、グレード4が宣告されて手術ということになったようです。

正直なところ、検査が遅すぎます。

出資時からリスクがあって、ずっと喉が鳴っていたのに検査したのが6月って? ちょっと間抜けすぎると思いませんか?

デビュー前に手術も検討というコメントが出たのが3月で、検査したのが6月で即手術するんだったら3月にしといてくれとしいう感じです。そうすれば、今頃乗り込みがだいぶ進んでいて入厩も検討される時期だったかもしれません。

喉なりで手術した過去の出資馬

実はいないんですよ。過去に出資した馬でいないのはラッキーでしたが・・・。喉なりを疑われた馬ではアルナスラインがいました。アルナスラインは調教が進んでいくうちに問題なくなっていき、デビューの頃には不安なコメントは聞かれなくなりました。ウインプロヴァンスにも同じような過程を踏んでもらいたかったのですが、そうでは無かったですね。

その後、ウインラザンツも喉なりの手術を受けました。

復帰までの過程

今後はこちらの記事にウインプロヴァンスの復帰までの過程を書き込んでいきたいと思います。無事に復帰して活躍してもらいたいです。

喉なり手術 2021年6月22日 喉鳴り手術

入厩 2021年9月2日 和田厩舎に入厩

鼻出血で再度放牧

2021年9月16日 追切で鼻出血・・・喉なりと鼻出血との関係は無さそうなのだが・・・

喉頭片麻痺(LH : Laryngeal hemiplegia)とは

いわゆる喉なりの一つのようです。喉なりにもいろいろあるようですが、以下の3つが代表的なものとされています。ウインプロヴァンスは中でも最も厄介とされている咽頭片麻痺とのことです。

・喉頭片麻痺(LH : Laryngeal hemiplegia)

・軟口蓋背方変位(DDSP: Dorsal Displacement of the Soft Plate)

・喉頭蓋エントラップメント

咽頭片麻痺は運動中に「ヒューヒュー」という高い異常呼吸音を発する喘鳴症の代表的なもので、左側の披裂軟骨の動き(開閉)が悪くなることが原因とのことです。つまり、のどにある披裂軟骨が弁のような働きをすることによって息を吸い込むわけですが、披裂軟骨が変形していて動かなくなることによって息が出来なくなるということです。グレードには0~4までの5段階(グレード0を「所見なし」とし 、病変の重症度が増すにつれ 病変の重症度が増すにつれグレードが増加)あって、4が一番悪い状態となります。通常はG4であると披裂軟骨がほとんど動かくなくなり息が出来ずらくなるために酸素がいきわたらない状態になるようです。

ウインプロヴァンスは残念ながらG4に近い状態ということなので、かなり悪い部類に入ってくきます。G4であっても馬によっては競争能力に影響を受けない馬もいるようなのですが、通常は走ること自体が馬にとっては苦しいことになるんでしょうね。参りました。

予後は・・・

術後は披裂軟骨の炎症による肥大があったり、術部の炎症などがある場合もあるのでリスクを伴わない手術ではないようです。まずは乗り込みが開始されるまで心配ですね。データでは90%弱がレース出走までは行けるようです。早ければ2か月くらいで出走している馬もいるようですが、通常は6か月くらいが目安です。ウインプロヴァンスの予定では2週間目から乗り込みを始めるようなので4か月くらいで出走できれば御の字では無いでしょうか。現実的には年内デビューできれば良いのかなと。この疾患から復活した馬で代表的な馬はダイワメジャーです。手術の後もG1を勝っていますし、希望の星ですね。ハーツクライも同じですが、最後のレースの前に喉なりのが発表されましたが大敗してそのまま引退となっています。ただハーツクライは手術せずにそのまま引退ですから、この場合の参考にはなりませんね。

ウインプロヴァンスの今後についてはこのページで追跡していきたいと思います。出来れば、手術の結果が上手くいって素晴らしい競争成績を残してもらいたいです。⇒ 結局、喉なりの影響でパフォーマンスをあげることが出来ず未勝利引退となりました。しかし、その後は南関東で3勝と大活躍です。ファンド解散は大失敗でした。

2021年7月9日(金) 北海道・新冠のコスモヴューファームにて調整中。ウォーキングマシンの運動を消化しています。
担当者は「喉の術後の経過はいたって順調で、軽めのメニューから徐々に運動を開始しています。近日中に患部の抜糸を行い、その後、来週か再来週あたりからは騎乗運動に移行できる見込みです」と話していました。~ウインHP~

術後の感染などはありませんでした。

 

がんばれ ウインプロヴァンス

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